一言でCSS Grid(CSSグリッド)といっても、その構成要素は非常に幅広いものです。グリッドレイアウト全般のものだから…と納得してもいいのですが、使い込むほどにツギハギな感じというか、全く違う思想が詰め込まれているのを感じ始めるのではないでしょうか。
このあたりの理由を知るには、ちょっと古い記事ですが、CSS Gridが誕生するまでのドラマを記したこちらがオススメです。
- わずか1年で GSS Grid を実装したブラウザが出揃ったこと
- Web世界でのグリッドばかりでなく、印刷業界やグラフィックデザインで培われてきたグリッドを実現する機能が盛り込まれていること
- 最終的に、3つの異なるアイデア(トラック、テンプレート、ライン)を取り入れ、1つのシステムとして成立させたこと
- CSS Gridを誕生させるために動いたブルームバーグ社の存在
… etc.
なかなか、興味深い話が続きます。そして、自分がどの立ち位置でCSS Gridを見ているのかも見えてきます。
同時に、CSS Gridを使い始めるとその存在が恨めしくなるIE(Internet Explorer)ですが、CSS Gridが誕生する上では非常に重要な役割を果たしていたことも語られています。

Windows 7のサポートもあとひと月で終了します。
Windows 10ではひっそりとしているIEには感謝をしつつ、静かに眠りにつかせてあげたい気がしています。
そして、CSS Gridがもっと表舞台で使われるようになって、よりシンプルなWebデザインが可能になることに期待しています。