モバイルファースト&レスポンシブなサイトをステップ・バイ・ステップで作成。FlexboxやCSS Gridなど、さまざまな選択肢の中から「どうしてその方法を選択するのか?」「違う方法だとどうなるのか?」を確認しながら制作を進めていく1冊です。
「レスポンシブWebデザイン」という言葉が生まれてから10年がたちました。今では、Webページを制作する上で当然のように意識しなければならない存在です。
この間にHTML&CSSも大きく進化しました。
ところが、IE(Internet Explorer)という存在のために、新たに登場したHTML&CSSが活躍する場は限られました。特に「レスポンシブWebデザイン」に関する変化は、非常に緩やかなものとなりました。
しかし、IEの終わりが見えたことで、Webコーディングの世界が再び大きく動き始めています。
新しいHTML&CSSが自由に使えるようになったことで、コーディングのスタイルが変化し、使われるHTMLやCSSも変化を始めています。
「レスポンシブWebデザイン」周辺への影響は大きく、選択肢が増えたことで実現できることが増え、また、その方法も非常にシンプルになっています。
そこで本書では、新しいHTML&CSSに沿った形で「レスポンシブWebデザイン」を見直し、ページを作成しながらさまざまな選択肢を比較検討していきます。
サンプルのページを作成するばかりでなく、ページを実現するためのバリエーションを増やして、これからのWeb制作に活用していただければと思います。
本書では、次のWebページをモバイルファースト&レスポンシブで、ステップ・バイ・ステップで作成していきます。
Webページはパーツ単位で作成し、章ごとに1つのパーツを完成させていきます。
各章は次のような構成になっています。
作成するパーツの概要をまとめています。
制作前に、どのようなデザインやレイアウトにしたいかを確認します。
ステップ・バイ・ステップで制作・解説していきます。
章末には、パーツのレイアウトを実現するCSSの選択肢とそのバリエーションをまとめています。
使用するHTML&CSSと対応ブラウザ
作成するWebページでは、本書執筆時点で主要ブラウザの最新版が対応したHTML&CSSを使用しています。