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  1. 著者NOTE

WordPressのBlock Based Themeを試してみて思うこと

3月末にリリース予定のWordPress 5.4に関する情報とともに、Block Based Theme(フルサイトエディタ)の話もよく見かけるようになってきたので、ちょっと試してみました。

Block Based Themeはこれまでのテーマとは異なり、サイト全体をGutenbergのブロックを使って構築してしまおうという考えのもと、新しいテーマの構造として検討が始まったものです。

テーマの構造や作り方に関しては、 以下のページが参考になります。

簡単にまとめると、

これだけです。

ファイルの中身に関しては、4つのテーマがサンプルとして GitHub で公開されていますので、参考になります。

https://github.com/WordPress/theme-experiments

実際の作業の流れ

実際の作業の流れとしては、次のような感じになります。

最新のGutenbergのプラグインをインストールして、メニューから[Gutenberg > 実験中]を選択。「サイト全体の編集」をチェックすることで、試すことができます。(ただし、サイトを元に戻せなくなる可能性があるので、開発環境で試すようにとの注意書きがあります)

Gutenbergの実験的な設定

テンプレート、テンプレートパーツ、サイトエディターといったメニューが増え、テーマが編集可能になります。
ただ、エディタがまだうまく機能してくれないようで、各エディタ上でブロックを並べてデザインを仕上げたら、コードエディターに切り替えて、コードをそれぞれのテンプレートファイル(HTMLファイル)へとコピーしてやります。

テンプレートパーツ(ヘッダー)の編集画面。
「サイトのタイトル」と「ナビゲーション」ブロックをカラムブロックで並べています。

今回は素材として、「グーテンベルク時代のWordPressノート テーマの作り方 2(ランディングページ&ワンカラムサイト編)」で作成したランディングページを再利用ブロックの形で持ち出して使ってみました。

index.htmlにコピーしたコード。

結果、あっさりと動いてしまいました。
Stackableのブロックを利用して最新記事を表示していますが、そのあたりも問題ありません。ブロックさえ用意できれば、実用的なサイトはすでに実現可能な状態になっています。

ヘッダーパーツ + ランディングページのコンテンツ でサイトのトップページを構成。
ブロックしか使っていません。

Gutenbergでコンテンツを作成していく流れのままに、サイトを構築していけるというのは非常に快適です。ブロックテンプレートや再利用ブロックが大活躍します。
テンプレートタグなども一切触る必要がないですし、エディタまわりが出来上がってくれば、さらに快適になるでしょう。


ただ、ここですごく不安になることもあります。

便利な新しい環境が生まれるわけです。

Gutenberg以前Gutenberg以降 の2つの世代が混在し、未だに混乱している現状に、さらに Block Based Theme以降 の世代が加わり、3世代が混在したカオスな世界… 正直なところあまり想像したくありません。

(個人的には、Block Based ThemeなWordPressをWordPressと呼ばない方がいいのではないかと思ったりもします。)

そして、Block Based Themeの環境は、これまで以上にブロックとCSSの世界になるように見えます。テーマはシンプルな器となり、テーマにあった機能はブロックへと移動することになるのでしょう。

こうなると、WordPressで求められるスキルというものが根本的に変化して、

ということになるわけです。

などなど… そろそろ見直す時期なのかもしれません。

Block Based Themeがいつ実用的な形で登場してくるのかは、まだわかりません。
しかし、Gutenbergの登場によるワークフローの変化を超えるものを、個人的には感じます。

簡単に試すことができますので、一度試してみてはいかがでしょうか?

グーテンベルク時代のWordPressノート テーマの作り方

入門編 + ランディングページ&ワンカラムサイト編