ClassicPress 2.0 ― 6.xを再フォークしたブロックエディターの存在しないWordPress

ClassicPressのAboutページを開くと、Welcome to ClassicPress! と表示されます。

WordPress から fork して、ブロックエディター(Gutenberg)の存在しない WordPress として開発の進んでいる ClassicPress ですが、現在、2.0 のナイトリーバージョンのテストが行われています。

WordPress 4.9 を fork した ClassicPress は、WordPress との関係性を含めた方向性が決まらなかったようで、開発が停滞していました。

しかし、昨年末の投票の結果、WordPress 6.x をベースに再フォークする形で 2.0 をリリースすることになったようです。つまり、WordPress との互換性を重視することになったようです。

そのため、ブロックに関する機能を含んでいるクラシックテーマやプラグインを機能させるための「Blocks Compatibility」という機能が用意されました。これは、ClasscPress に存在しないブロックに関する機能の Polyfill ということで、なかなか興味深い機能です。

ClassicPress の Blocks Compatibility の設定

ナイトリーバージョンは、誰でもダウンロードできますし、ちょっと試してみたい方は、 WPSandbox を使って試すこともできます(InstaWP では動かすことができませんでした)。

テーマの追加画面を開くと、ブロックテーマには互換性のないことが表示されます。強引にインストールすると、php ファイルがないと言って壊れたテーマとして扱われます。

テーマの追加画面

Gutenberg に対応したクラシックテーマの Twenty Twenty は動きました。

Twenty Twenty を有効化
生成ページ

編集画面はクラシックエディター(Classic Editor)です。Gutenberg に対応したテーマでも動いています。しかし、テーマを Twenty Twenty-One に切り替えるとクラッシュします。

クラシックエディターの編集画面

まだ、環境を選ぶ感じはありますが、選択肢としてはなかなかおもしろい存在になりそうです。