電子書籍でWordPress5の本を出してから半年、やっとWordPressレッスンブックのリニューアルが完了しました(書籍の詳細情報は今しばらくお待ちください)。
この間、WordPressの新しい標準エディタであるグーテンベルク(Gutenberg)の評価が、大きく変わってきたのはなかなか興味深いものがあります。
とにかく使い物にならないという声ばかりだったものが、「すごく便利だ!」と言う声と「相変わらず使えない!」という声へと二極化してきたからです。 グーテンベルクそのものは、それほど大きく変化していないにもかかわらず…。
一体何が起こっているのでしょう?
「便利だ!」と言っている人と、「使えない!」と言っている人とでは何が違うのでしょう?
答えはシンプル、テーマが違うんです…。
WordPressのテーマの現状をちょっと分類してみます。
1と3では全くの別物ですから、グーテンベルクの評価が異なるわけです。
書籍の中でも繰り返し書いていますが、グーテンベルクはテーマと密接な関係にあり、テーマでコントロールしなければなりません。
「あんな機能、こんな機能がほしい」
「もっと初心者にも優しくしてほしい」etc.
それらへの対応はグーテンベルクの役目ではないのです。テーマが、テーマ制作者が対応しなければなりません。
グーテンベルクへの大きな誤解がここにあります。
グーテンベルクの登場でWordPressのテーマを制作するということが、大きく変化しました。テンプレートはもちろん、エディタまわりの自由と利便性のバランスなど、考えなければならないことが一気に増えたのです。要求されるスキルとともに。
これからWordPressのテーマ制作を始める方は、まず2を目指しましょう。
そこがこれからのスタート地点です。
そして、そこに立って、3の凄さや1に足りないものを確認した上で、もう一度考えてみることをオススメします。これからのWordPressとの付き合い方を。