「CSS3 スタンダード・デザインガイド」の補足解説です。掲載・未掲載プロパティに関する最新情報を簡単にまとめていきます。ブラウザの対応状況などについては「CSS3プロパティ&ブラウザ対応一覧」を参照してください。
※最終更新日 2011年10月13日:
iOS5が対応したposition:fixedとoverflow:scrollの情報を追加しました。その他、iOS5が対応したCSS3プロパティについてはこちらの一覧を参照してください。
- IE10が対応したcss3(float: positioned)
- IE10が対応したcss3(flow-wrap: none)
- IE10が対応したcss3(position: page)
- IE10が対応したcss3:ハイフネーション(hyphens)
- IE10が対応したcss3:リージョンレイアウト(Region Layout)
- Firefox7が対応したcss3(text-overflow: ellipsis)
- iOS5が対応したCSS(position: fixed)
- iOS5が対応したCSS(overflow: scroll)
IE10が対応したcss3(float: positioned)
float: 配置
配置 … positioned CSS3
IE10(Platform Preview 2)が対応した「Positioned Floats」の機能を利用すると、positionプロパティで表示位置を指定した要素に対して、テキストや画像といったインライン要素が回り込むように指定することができます。回り込みを指定するにはfloatプロパティを適用し、値を「positioned」と指定します。なお、こうして回り込みを指定した要素は「positioned float要素」と呼ばれます。

div {position: relative;}
img {float: -ms-positioned;
position: absolute;
top: 160px;
left: 240px;}
[掲載モジュール: Floats and Positioning (Editor’s Draft)]
IE10が対応したcss3(flow-wrap: none)
flow-wrap: 回り込みの有無 CSS3
回り込みの有無 … none / wrap
positioned float要素には標準でコンテンツが回り込んで表示されますが、flow-wrapプロパティを「none」と指定することにより、回り込みを解除することができます。IE10(Platform Preview 2)が対応しています。

div {position: relative;}
img {float: -ms-positioned;
position: absolute;
top: 160px;
left: 240px;}
p {-ms-flow-wrap: none;}
[掲載モジュール: Floats and Positioning (Editor’s Draft)]
IE10が対応したcss3(position: page)
position: 表示位置の指定方法
表示位置の指定方法 … page CSS3
positionプロパティを「page」と指定すると、ブラウザ画面に対して表示位置を指定することができます。ただし、表示位置はコンテンツに対して固定されるため、スクロールするとコンテンツと一緒に動きます。IE10(Platform Preview 2)が対応しています。

▼

h2 {position: -ms-page;
bottom: 0;
right: 0;}
[掲載モジュール: Floats and Positioning (Editor’s Draft)]
IE10が対応したcss3:ハイフネーション(hyphens)
hyphens: ハイフネーションの処理 CSS3
処理 … none / manual / auto
hyphensプロパティではハイフネーションの処理を指定します。「none」ではハイフネーションなし、「manual」では ­ で指定した箇所にハイフンと改行を挿入、「auto」では ­ で指定した箇所以外にもブラウザが自動的にハイフンを挿入します。ただし、「auto」で自動処理を行う場合、lang属性などで適切な言語を指定する必要があります。現在のところ、Firefox 6とIE10(PP3)がすべての指定に、Chrome 14が「none」と「manual」の指定に対応しています。また、未対応のブラウザでは「manual」での表示となります。

.none {hyphens: none;
-moz-hyphens: none;
-ms-hyphens: none;
-webkit-hyphens: none;}
<body lang="en"> <h1>None</h1> <p class="none">This is my ... bread may­on­naise ... so deli­cious. Daily ... </p> </body>
[掲載モジュール: Text]
IE10が対応したcss3:リージョンレイアウト(Region Layout)
flow-into: 識別子 CSS3
flow-from: 識別子 CSS3
CSS3で提案されている新しいレイアウト機能の1つで、コンテンツを複数のボックスに順番に流し込んでレイアウトすることができます。IE10(Platform Preview 3)が先行実装しており、flow-intoプロパティで指定したコンテンツを、flow-fromで指定したボックス(リージョン)に流し込む仕組みになっています。なお、Editor’s Draftではflow-fromプロパティではなく、contentプロパティでリージョンを指定する方法が提案されています。
<iframe src="contents.html" style="-ms-flow-into: mydata"> </iframe> <div id="container"> <div id="box1" style="-ms-flow-from: mydata"></div> <div id="box2" style="-ms-flow-from: mydata"></div> <div id="box3" style="-ms-flow-from: mydata"></div> </div>

▼
グリッドレイアウトで並べたボックスに<iframe>で指定したコンテンツを流し込んだもの。
サンプルを表示
[掲載モジュール: CSS regions Module (Editor’s Draft)]
テキストがオーバーフローしたときの表示
text-overflow: テキストがオーバーフローしたときの表示 CSS3
表示 … clip / ellipsis / 省略記号(文字列)
text-overflowプロパティでは、テキストがボックスからオーバーフローしたときの表示を指定することができます。標準では「clip」と指定したときの表示になりますが、「ellipsis」と指定すると省略記号「…(…)」を表示することができます。主要ブラウザ(Firefoxはバージョン7以降)が「clip」と「ellipsis」の指定に対応していますが、省略記号の文字列の指定には未対応です。

p {text-overflow: ellipsis;
overflow: hidden;
width: 200px;
white-space: nowrap;}
[掲載モジュール: Basic User Interface (Editor’s Draft)]
※Textに掲載されていましたが、Basic User Interfaceに移動となっています。
※現行のBasic User Interface(勧告候補:2004年5月リリース)には未掲載です。
iOS5が対応したCSS – position: fixed
position: fixed
iOS5では固定表示を行うposition:fixedがサポートされています。

h2 {width:100%;
position: fixed;
top: 0;
left: 0;}
iOS5が対応したCSS – overflow: scroll
overflow: scroll
-webkit-overflow-scrolling: touch 拡張
iOS4.3ではoverflow:scrollと指定したボックスを2本指でスクロールする必要がありましたが、iOS5からはAndroid 3.xと同様に1本指でスクロールできるようになっています。また、-webkit-overflow-scrolling:touch と指定しておくと、スクロール中にスクロールバーを表示することができます。

div
{border: solid 2px orange;
width: 360px;
height: 120px;
overflow: scroll;
-webkit-overflow-scrolling: touch;}